最低男との結婚
家に帰ってから、

くつろぐ大輔の隣に座り


「何で、あの洋服やさんに顔出さないで
露店の方ばっかりしてるの?」


不思議に思ってた。


本業は、あっちの店なのに
何で、店長さんに任せっきりなのかって・・・


何か、理由でもあるんだろうか。


そう深く考えてしまっていた私は
大輔に真剣な顔で聞いてみた。


すると・・・


あっけらかんと・・・、



「んなもん、よく考えてみろよ。
俺みたいな美形が
あんな気取ったような服屋で
接客してみろ。
かっこつけてるみてぇで
バカみてぇだろ。
その点、露店に立ってると
全然 そんな風に思われねぇし
楽だしなー」



自分で美形って言うのも
どうかと思う・・。


でも、よく考えてみたら

大輔と出会ってから

ずっと、大輔の思いつきと直感で

振り回されてきてるわけで・・・



納得してしまっている私がいる。
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