クリスマスの約束
わたしと彼の出会いは、中学1年生のとき。
わたしには、小学校6年間同じクラスだった腐れ縁の幼なじみがいて、その幼なじみと俊が仲良くなり必然的に話すようになった。
彼らは、かっこよかったし一際目立つ存在だった。
でも俊は、どちらかというとおとなしくて…クールという言葉がぴったりだった。
男子たちがふざけてるのを見て笑う感じ。
その周りとは違う大人びた雰囲気に惹かれるのにそう時間はかからなかった。
そして2年生になる少し前に、わたしたちは付き合い始めた。
その場所がこの階段だった。
正式には階段の下だけど、思い出には変わりない。
彼から告白されたときは、もう口から心臓がでるってこういうことなんだっていうくらい緊張したのを覚えている。
右手を差し出して、『付き合ってください。』って一言。
『はい。』っていって、わたしも右手をだしそっと握り替えした。
その途端、隠れて見ていた友達たちが出てきてどんちゃん騒ぎ。