クリスマスの約束



「おつかれさまでしたー。」


あのあとは、おやつ時で忙しくなったこともあり、自分の世界に出かけることなくそつなく職務をこなした。


「未亜、このあと暇?久々に買い物行かない?」

「おっいいね!自分へのクリスマスプレゼント買っちゃおうかな。」



17時になり、次のシフトの子と交代になったわたしたちは久しぶりに買い物をすることになった。


「自分へのってとこが辛いよね。」

「まぁね、なんならプレゼント交換する?」


なんて冗談半分で言い笑い合う。


『…決めたー!またまた決めてくれました!橋本のミドルシュート!いやーかっこいいですねー。』


電気やさんの前を通りかかり、聞こえてきた声に足を止めた。

昨日の試合についてのニュースみたいだ。


『本日も見事なシュートを決めた橋本選手にお話をお聞きしたいと思います!』


インタビューが始まる。

俊だ…うつっているのは紛れもなく俊で。


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