The moment
Toruさんの問いかけにTakaさんが、提案!と言って答える。
「そのさ、○○さんっていうの、やめようよ。俺らももっと仲良くなりたい訳だし。
敬語もなしね!」
「そうやな。その方がなつのも話しやすいやろ」
そうは言われても困る。
私は18歳、ワンオクのみんなとは7歳くらい離れてる。
それに、あこがれの人たちだから、余計できない。
「遠慮とかせんでえーよ。気軽に亨て呼んでな」
「俺は貴(たか)でいいよ」
「じゃあおれは、智也でもともくんでも!」
「それじゃあ…亨くん、貴くん、ともくんで…」
本当に呼んでいいのかな?と思いつつも、君付けで呼んでみる。
なぜか耳まで赤くなるのを感じた。
「ん!それでいいの!」
満面の笑みを浮かべる貴くんを見てホッと安堵し
私もみんなに微笑みかけた。
「改めて、よろしくな」
はい、と敬語を使いかけて口を閉じた。
「は…うん!」