けぶる緑の奥に隠した、私の愛する永遠の少年。(短編)
できることなら、マキはずっと守られていたかった。
おだやかな森に包まれながら。
空も、鳥も、風も。
木々も、雪も、家族も。
みんな自分の味方だって、信じていたよ。
暖かな光の中で、マキは、たおやかな少女でいられたの。
そして、ずうっとこの日々が、永遠に近い時間つづくような気がしていたよ。
だけど、別れはいつも、唐突に訪れる。
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