けぶる緑の奥に隠した、私の愛する永遠の少年。(短編)
そう…だからマキ。
あの時、15歳で両親が死んで、大人にならなきゃ、なんて、偉そうな事あなたに言ったけど。
キッカケが欲しかった。
彼から離れる口実が、自分に欲しかった。
だって、どうしたらいいの?
あんな真っ直ぐな瞳で私を見つめる少年を愛さずにいられなかった。
だけど、どうしたらいいの?
私はこれから、年齢を重ねて、大人になるの。
年をとり、おばあちゃんになるまで、夕闇の中にしか存在することができない彼に会うための日々。
そんな日々を、私は送っていきたいの…?
そんなの嫌。
そんな死んだような日々は、嫌よ。
あの時、15歳で両親が死んで、大人にならなきゃ、なんて、偉そうな事あなたに言ったけど。
キッカケが欲しかった。
彼から離れる口実が、自分に欲しかった。
だって、どうしたらいいの?
あんな真っ直ぐな瞳で私を見つめる少年を愛さずにいられなかった。
だけど、どうしたらいいの?
私はこれから、年齢を重ねて、大人になるの。
年をとり、おばあちゃんになるまで、夕闇の中にしか存在することができない彼に会うための日々。
そんな日々を、私は送っていきたいの…?
そんなの嫌。
そんな死んだような日々は、嫌よ。