MyPiece ~私を構成するもの~
家の外へ出るともう刃は待ちくたびれた様子で壁に寄りかかって待っていた
「遅ぇぞ?ヤエ」
その姿は絵になり過ぎていて怖いほど綺麗だった
しかし彼も私と同様に本来の姿を隠している
血色の瞳を隠すためにお揃いの金色のカラコンをして、銀色の髪を隠すために茶色に銀色メッシュのカツラをかぶっている
そして左耳には、刀の形をしたピアス
仕上げにズボンは腰まで下げてはいている
普通はだらしなく見える腰パンも刃がやるとなんとなくかっこいい
「ごめんね?……………チュッ♪」
お詫びの意味を込め、少し背伸びして背の高い刃の頬に軽くキスをした