MyPiece ~私を構成するもの~

「じゃあ、挨拶を♪」

と“財条先生”が私達に自己紹介を求めた

そろそろ私に命令する流伊にイラついてきたが…まぁそれは顔には出さないでおいた



「弓成刃だ。よろしく頼む」

まず刃が一言言うと、教室は女子の鼓膜が破れるような甲高い悲鳴が教室に響いた

もう女子のほとんどは
目がハートになっている


下品な奴らだ…なんて思ってしまったが
やはり刃はとてもモテるようだ


「…………弓成矢重」

続いて私も挨拶?すると、今度はクラス全員が騒ぎ出した
本当になんなのだろう…?


…………
「ぇええええええ!双子っ?!」
「うわ、双子がそろいもそろって美形とか…癪に障るな…」

などと言っている



私と刃は親が同じ(マスター)だから名字は同じだけど、双子では無い

まぁそういうことにして置く方が色々と聞かれなくて楽か…
そう思い訂正はしないでおいた



「じゃーあー……弓成“兄妹”の席は、窓際の後ろ二つな?」


はい、と返事しつつも頭では最後までふざけるこいつをどう懲らしめようか考えていたーーーーーーーー










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