MyPiece ~私を構成するもの~


その後、私達は無事清算を済ませると先程の黒髪の男の気配を探すように神経をとがらせながら家へ帰った


家に着くと早速買ったもので料理を作り始めた



まずはクリームシチューから

大きめの鍋に小麦粉と牛乳、コンソメを少々いれて炒め自家製のルーを作るとそこに手際良く野菜を切って入れた
少し馴染んだらそこに水を入れて蓋をしあとは放っておいた


次は揚げ出し豆腐

食べやすい大きさに切った豆腐に片栗粉
を絡ませて、多めの油で焼く
焦げ目がついたら作っておいたダシを注いで一煮立ちさせる


最後はササミフライだ

豆腐を焼いている間に下味をつけておいたササミに順序良く小麦粉、溶き卵、パン粉を付けてパットに並べた
熱した油にパン粉を一粒入れて浮かんできたら良い温度の印
サッと揚げてあとは余熱だ
そうすると食感が良いと教わった


すると、丁度シチューも煮えたので出来た料理を皿に盛り付けた



我ながら上出来だ


自室にいる刃を呼びに行く

ノックをすると直ぐに出て来て、私を後ろから抱き締めてうなじに鼻をうずめた


「今日は揚げ出し豆腐とシチューと………あとは……ササミフライ…だな?」

…刃は私が料理を作るとこうしてメニューを当ててくる
とても鼻が利くのだ


「正解よ」
私が答えると刃は満足そうに微笑んでダイニングへ向かった




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