MyPiece ~私を構成するもの~


椅子に座ると
「俺の好きなものばっかだな…」
刃はそう言って嬉しそうだった

「どうぞ?」と一言言えば、多少ガツガツしてはいるものの、とても上品な箸使いで食べすすめた


実はこのテーブルマナーもMarioで訓練されたものだ
…そう思うと私達の全てはMarioで成り立っているのかもしれない


「美味いな、矢重も食え?」

そう言って箸を渡してくるが私は断った

「じゃあ俺が食べる」と言って鍋いっぱいにあったシチューを1人でたいらげてしまったから驚きだ

その細い体のどこに入るのだろう



「あー美味かったぁ…やっぱり矢重の料理は美味いな。他んとこで食べたくねーわ」

私はこの言葉を聞いて、また作ってあげようと思った



その後は刃も手伝ってくれて皿洗いを済ませた
最後に私がテーブルを拭き終わると


「矢重、こっち来てくれ」
とソファーに座ってテレビを見ていた刃が私を呼んだ


私が隣に座ると、いきなり目の前にふたつの物体がちらついた


近すぎて見えなかったので首を遠ざけて見ると、それはーーーー






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