MyPiece ~私を構成するもの~
私は自身の真紅の髪をかきあげて右耳にすでに付けてある同じピアスを見せた
すると刃はソファーに座ったまま肩に手を回し私を抱き締めた
私も刃の腰に手を回し応える
「ありがとう、俺…大事にする」
そう言った刃の血色の目と銀色の髪は部屋の灯りに照らされて、
ピアスに負けないほど綺麗だった
しばらくして刃は私を離し、額に一つキスを落とすと部屋を出て行った
きっと風呂に入るのだろう
私は1人、額に残るかすかな温もりに酔いながら、
刃のくれたクレセントムーンを自分の真っ赤な携帯に付けた
それは、赤い世界に月がぽっかり浮かんでいるようだったーーーーーーーー