高梨さんと北条くん
曇り
時々雨
外を見ればシトシトと雨が降っていた。
「あぁ…またか…」
頬杖をついていた手を伸ばしてグッと伸びをする。同時にアクビもでた。
「うわ、でっけー口」
隣から聞こえてきた声に少しムッとした表情を向けて答える。
「うっさいわ、アホ北条略してアホウジョウ」
「略すな!!!!」
ふん、と顔をそらしてまた外を見る。
「なあお前さあ…」
「なに??」
少し言いづらそうに北条は言葉を続ける。
< 1 / 70 >