風俗嬢の恋人はサンタクロース!?【完】
ルカ、風俗嬢
「オハヨーゴザイマース!」
「おー!おはよールカちゃん。
今日も寒いねぇ」
ガタイのいい店長がぬははっと笑う。
箒を片手に、
ちっこいチリトリを持つ店長は
頭に不釣合いなサンタ帽をかぶり滑稽だ。
フロントの側には大きなクリスマスツリー。
毎年使い回されてて、年々ツリーの飾りが減っていく。
ついぶつかって、落として割れちゃったりするんだよね。
雪代わりの綿も、心なしかヨレヨレ。
「あっ、おはよールカぁ」
奥から現れたのは薄いピンクのバスローブを羽織った女の子。
ミニ丈の裾から白い足を惜しげも無く露わにして
やる気なーい感じで、ゆっくりこっちに歩いてきた。
「おはよう、マナ。」
あたしはその子、マナに挨拶を返し
壁に目を向けた