俺の保健室天使
「 なぁ 刈谷… 俺イケメンか?」
「 だな。俺が惚れるくらいな 」
「 惚れんでいい。英理チンに惚れられたいね 」
「 英理チンかぁ、あたって砕ければ?」
もう砕けてるわっ!
「 英理チン可愛いけど、何がそんなにいいわけ?年もかなり違うし、大人だし、金あるし、俺ら親に金せびりじゃん。英理チンからみればガキもガキだろ~ 」
刈谷の言ってる事はよくわかる。
間違いなく正解。でも 無条件に好きだ。
何がって理由が思い付かない。
探せばあると思うが、英理チンを見ると好きだって頭のてっぺんから思うんだ。
刈谷より、女子ならわかってくれるはずだ。
でも俺は男だ。
英理チンを、守りたい… 独占して抱きしめたい男なんだ。
英理チンは、俺が大人なら付き合うのか… ガキだから拒否るのか…
好きな女の本心はどこにあるんだ。
体育館に行くと、えらく積まれた跳び箱があった。誰が出したのかバレーボールが散乱してる中で男子達が遊んでいる。
いつもなら遊んで、先生が来て怒られて片付けるハメになるんだが、今の俺は頭の中でが空っぽ。
ある意味、英理チンでいっぱいだったから、回りを見てなかった。