俺の保健室天使
ヤベェ… 怒らせた、よな?
「 ほんと、ガキのくせに… 」
ガキだからしかたないじゃん。
「 でも、まっすぐ英理チンが好きだよ」
あ… れ、驚かない?赤くなってる…
ちょっとだけ感じた違和感。
目が覚める前と、今と何かが違う気がした。
英理チンはただ顔を赤くして目が泳いでいる。
「 からかうなって言わねぇの?」
隣のベッドに腰かける英理チンは俯いて何も言わない。
なんか変だな…
「 からかわないで… 」
は?何その気の抜けた言い方は。
照れ顔で言われてもな…
「 もう、英理チンさっきまでの勢いはどうしたんだ?ガキになったのか?欲求不満とか?」
「 なっ… 生意気に腹が立つわ、ほんと その 減らない口にテープ貼るわよ! 」
ぷ… なんだ、テープってか。
何となく、大人な英理チンをいじめたくなった。
今、俺のペースになってるから。
「 減らない口ってどんな口?」
「 その口に決まってるでしょ!」
「 その口って俺の口って誰が決めた?」
あ、怒ってる、怒ってる。
可愛いな~ ムキになってるし、大人のくせに。
「 もう!ほんとテープ貼って塞ぐから 」
へぇ塞ぐの?
「 出来るの? どうせ塞ぐならさ、大人の塞ぎ方で塞げよ 」
俺は言いながら英理チンの座るベッドに、英理チンを挟み込むようにして手を付いて逃げ場を無くして言った。