冷徹ドクターに甘やかされてます
「どんな陸でも嫌ったりしないんじゃない。…少なくとも、あの人は」
「……」
嫌ったり、しない?
彼は
私のこと、を
(…決めた)
「そうだよね。ありがとう、久志くん」
「?」
「私頑張る!やってみる!」
「へ?何を…」
そして会話の途中にも関わらず、私はバッグを手に駆け足で病院を飛び出した。
もし嫌われたら
そう考えると、怖い
だけど
このまま何もしないでいる方が、がっかりされてしまう気がする
私にしか出来ないなら必死になってでもやろう
灯のために
春田先生を苦しめないために
「?何だ陸の奴…、?何か落として行ってるし…何だこれ、名刺?」