冷徹ドクターに甘やかされてます
「…ふざけるんじゃねーぞ、クソ野郎」
「へ…?」
「お前は…人の命を何だと思ってるんだよ。それを本気で守ろうとする人間の気持ちを、何だと思ってるんだよ!!」
小さな命ひとつ
その為に、必死になる心を
「いいか?二度とこいつやうちの病院に関わる所に現れるな」
低い声は彼を追い込むように、強く言う
「もしこれから先お前に何かあってうちに搬送されてきたとしても、うちの医者はお前なんて絶対看ない。…せいぜい怪我病気しないように生きるんだな」
そしてそれだけ呟いては、神原さんから手を離し私の腕を引っ張りその場を歩き出した。