冷徹ドクターに甘やかされてます
「おい、人の匂い嗅ぐな」
「え!?何でわかった!?」
「鼻息が荒い」
「!!」
ばれてた!
恥ずかしさにうなじから顔を上げる私に、からかうようにまた笑う。
「…ついでに、もう一つ教えてやるよ」
「?」
「灯の体は、少しずつだけど良くはなってきてる」
「え…?」
呟かれたのは、驚きの一言
「体の成長についていけるかが心配だったんだけどな。今のところ、いい方向に向かっているとは思う」
「……」
灯の体が、良くなってきてる?