冷徹ドクターに甘やかされてます
「陸ちゃん、いつもありがとう。お誕生日、おめでとう」
「灯…」
極め付けはそう少し照れたように灯から渡された、折り紙で作った花の小さなブーケ。
すごく細かく、時間をかけて作ったのであろうことが伺える
「っ〜…灯ぃ〜!!」
あまりの嬉しさに私の目からはブワッと涙が溢れ出す
「陸ちゃん!?そんな、泣かなくても…」
「だってもう、嬉しすぎてっ…みんなもありがとー!!」
「おやおやー?陸ちゃん感涙?」
「崎山、せん、せっ…うっ、ぐすっ、ずびっ、うぅっ…」
「わー、女の子をここまで泣かせるなんて灯くんイケナイ男だなぁ」
そうしていると病室へやってきたのは、今日も飄々とした様子の崎山先生。彼は私のひどい泣き顔をみてはあははと笑っては、ハンカチを差し出した