冷徹ドクターに甘やかされてます



「じゃあそんな泣き虫な陸ちゃんには俺からチューをプレゼント…」



「あ、いらないです」



「あれ?涙も止まるくらいいらない?」



「当然!春田先生からならほしいですけど…」



「あら残念、春田先生なら『いつも世話してるから寧ろ貰いたいくらいだ』って言ってたわよ〜」



「えぇ!?」



いつの間にいたのか、看護師の飯田さんはそう笑っては紙袋を手渡す。



「春田先生からはないけど、これ私たち看護師からね」



「え!?看護師さんたちまで!?そんなわざわざ…」



「いいのいいの。いつも陸ちゃん頑張ってるから、私たちからもお祝い」



「……」





目の前には嬉しそうに笑う子供たち

両手には沢山のプレゼント

みんなからのおめでとうの言葉



それらが、すごくすごく嬉しくて





「本当に…ありがとうございますっ…」



幸せだって、心から思えた






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