冷徹ドクターに甘やかされてます
5.涙と一線
8.
ー…
眩しくて
目を閉じても消えない
その笑顔に、どうしようもなく
「…ー…」
うっすらと目を開けば、白いカーテンから差し込む日差し。
(…朝か…)
見慣れた天井と、硬いソファ
体にかけた白いブランケット
仕事部屋兼仮眠室での朝を迎え、無理矢理体を起こしてはフラフラとした足取りで奥のシャワールームへと向かう。
宿直明けの朝は、いつもこうだ。
元々眠気に弱いものだから体がだるくて仕方ない
(おまけに昨夜は風邪から体調悪化した子供がいたしな…)
バタバタしていて、仮眠すらも少ししかとれなかった