冷徹ドクターに甘やかされてます



突然の俺の姿に驚きながらもいそいそと携帯をしまうその顔は、心なしかいつもより顔色が悪い気がする。



「…?お前、どこか具合悪いのか?」



「へ?どうして?」



「顔色悪い。…気がする」



「そうかな?普通だよ?」



「ならいいけど…」



「あっ、いたいた!陸ちゃん、お客さんきてるわよ」



「あっはい!じゃあ先生、またねっ」



「……」



ところが俺のただの気のせいだったのか、陸はいつもと同じように笑ってみせてはバタバタとその場を駆け出した。



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