冷徹ドクターに甘やかされてます
「ここの病院の医者だ。うちの病院の関係者に何の用だ?」
「医者…?あぁ、俺はここに入院してる及川灯の父親だよ。たまには子供の顔でも見に行こうと思って来たのに、過保護な姉ちゃんがうるさくてさ」
「……」
全て見られていたとは思わないのかごまかそうとする男に、俺は睨みつけたまま
「…そうですか、では息子さんに会って行かれますか?」
「!?先生っ…」
「お、さすが先生は話がわかるな。なら早速灯の病室に…」
「ただし」
「…?」
「義理だろうと自分の子供殴ろうとするような男と灯くん自身が会いたいと言ってくれたらの話ですけどね」
呟いてはその腕を掴み、グリッとひねりあげる。