冷徹ドクターに甘やかされてます



「いつもあんなことしてんの?あいつ」



「まぁ…殴られたことはなかったけど、言ってることは大体あんな感じかな。灯出されると私が弱いの、よくわかってるから」



「…本当、ろくでもないな」



「うん…だから余計、あの人と灯を会わせたくないの」



「……」



肌に触れる、微かに震える小さな手

それを包み込むようにその手をきゅっと握った



「…お前も、何でそんな大事なこと言わないんだよ。何でも言えって言っただろ」



「…ごめん、なさい」



「それとも、言えないくらい俺は頼りない?」



「そんなことない、けど…」



「けど?」




< 198 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop