冷徹ドクターに甘やかされてます
11.
ー…
「灯ーっ」
「陸ちゃん!」
「おーはよっ!ぎゅー!」
翌朝、いつものようにやってきた病室で私はぎゅー!っと灯の体を抱き締める。
「今日もお花持ってきたよ、はい」
「ありがとう」
「あっ、りくちゃーん!おはよー!」
「おはよーっ」
病室に集まる子供たちとも、いつものように明るく会話を交わしては笑う。
けれど、いつもとひとつ違うのは
「りくちゃん、おえかきしよー」
「んー?でも私あんまりお絵描き上手じゃない…」
「おーい、検診するぞー」
そうガラッとドアを開けやってきたのは春田先生。今日も真っ白なその白衣が目に眩しい