冷徹ドクターに甘やかされてます



ー…



「うわ!及川さんどうしたのその顔色!」



「……」



翌朝。バイト先のコンビニで夜勤を終えた私と交代するべくやってきた店長は、私の顔を見て早々驚き声をあげた



「どうしました?いつも通りですけど…」



「いやいや!顔真っ青じゃない!それで一晩中仕事してたの!?」



「ぜーんぜん、平気ですって…」



「平気な人の顔色じゃないよ!」



そう店長が心配するのもそのはず。自分で顔を見ても顔色が悪いのは明らかで、熱もあるのか体はフラフラと不安定だ



「病院の方のバイト、今日は休んだら?」



「これくらいで休んでいられませんよ…あ、これ買うのでレジ打ってください」



そんな体に鞭を打つように風邪に効く栄養ドリンクをレジに通しては、私はその場でグビグビと飲み干す。



(少し熱っぽいくらい平気!病は気から!)

掃除のバイト終われば夜は休みだから、あとちょっと頑張る!



そう気合を入れ直し、私はコンビニを出て病院へと向かった



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