冷徹ドクターに甘やかされてます
「灯ー、おはよ」
「陸ちゃん…って、大丈夫?顔色すごく悪いよ?」
「そう?気のせいだよー」
ところが私の不調は幼い灯から見ても明らかのようで、それを誤魔化すようにへへっと笑ってみせる。
「りくちゃん、りくちゃん」
「?どうしたの?」
「これ、あげるー」
すると、病室へ集まってきた子供たちが一斉に差し出すのは、折り紙で作った輪っかやハート、鳥、犬…など様々なものたち
「…?」
「最近陸ちゃん元気ないから、みんなで折り紙折ったんだ」
「りくちゃんさいきん、はるたせんせーともおはなししてないから…」
「なにかあったのかな?って、かんごしさんもしんぱいしてるよ」
「りくちゃんによろこんでほしくて…たくさんおりがみつくったんだ」
「……」