冷徹ドクターに甘やかされてます



「灯!お前走っちゃいけないって言っただろ…」



「そんなことより陸ちゃんがっ…」



「陸…?」



「陸ちゃんが倒れちゃって、苦しそうにしてるんだっ…先生、陸ちゃんを助けてっ…!!」



「…!?」



陸、が…?



「っ…久志!灯の呼吸が落ち着くまで見てろ!発作起こしたらすぐ誰か呼べ!!」



「なっ…春田!?」



「…、」



それを聞いてすぐさま、俺は部屋を飛び出し灯の病室へと向かいかけ出す。



(そういえば最近、風邪気味だったな…)



倒れるってことは、熱か吐き気か…

本当、いつも目が離せなくて困る

いつもいつも

笑って駆け寄る姿が当たり前になって

置かれた距離に寂しさも感じるくらい





『少しでも気持ちがあるなら…伝えてやればいい』






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