冷徹ドクターに甘やかされてます
「解熱剤は打ったから熱は多少下がったみたいだな。…顔色見せてみろ。」
「…へ、平気」
「なわけあるか」
「やっ…げほっ、ごほっ」
「ほら、騒ぐから」
「…、」
横になったままの私の顔を、近い距離でじっと見つめる瞳。
その視線にすら、ほらまた
愛しさは込み上げるから
「…触らないで」
「は?」
「優しく、しないで…」
お願い、
お願いだから
触らないで
優しくしないで
「諦められなくて、また好きになっちゃうから…」
もっと、もっと
好きになってしまうから