冷徹ドクターに甘やかされてます
(昨日までは元気だったけど…いつ何があるかわからないしっ…)
廊下を走っていると、突然目の前にぬっと現れる姿
「わっ!」
「!」
突然すぎて止まることも出来ず、どんっ!と思い切りぶつかっては私は後ろへ尻餅をついた。
「っ〜…いたた…」
「こーら、廊下は走らない」
「ごめんなさい…ってわぁ!春田先生!」
私がぶつかった相手は春田先生だったらしく、先生はこちらをジロリと見ては手を差し出す。
「…、」
大きなその手を握り立ち上がる私に、彼は私の服についたほこりをパンパンと手で払ってくれた。
(…またこうやって子供扱い)
嬉しいような、素直に喜べないような…