冷徹ドクターに甘やかされてます
『?どうして?』
『どうしてって…体きついだろ。せめてどこかで正社員とか…医療事務の資格とかとればうちで社員にもしてやれるし』
『うーん…それもいいけど、夜のバイトは時給がいいからやめ難いんだよねぇ』
『灯の入院費くらい、少しなら出してやる。だから無理して働くのは…』
『そっそれはダメ!』
『?』
『それじゃまるでそういうの目当てで春田先生と付き合ってるみたいだし…恋人間にお金が絡むとロクなことにならない、ってお母さんが言ってたし!』
『けどだな…』
『ダメ!とにかくダメ!春田先生もそうやって私を甘やかしちゃダメー!』
『…はいはい』
ダメ、の一点張りで断った私に春田先生は渋々頷いては納得してくれた。