冷徹ドクターに甘やかされてます



「今もこうして、気になって覗いているくらいだしな」



「!?」



「!!」



ところがそんな私の姿も院長先生からは丸見えだったらしく、笑いながら視線を向ける院長先生に思わず私は覗いていたドアをバタン!と閉じた。

が、当然そんな抵抗は意味などなく、こちらへ来た春田先生によってドアはガチャッと開かれる



「…こら陸」



「…は、春田先生…これは、その…」



「院長室に覗きにくる奴がどこにいる!このバカ!」



「ごめんなさーい!!」



春田先生はそう怒っては、逃げようとする私の首根っこを掴み呆れたように院長室へと戻る。


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