冷徹ドクターに甘やかされてます
安心感と同時に検査とも知らず一人で必死になっていた自分が恥ずかしくなり、私は照れながら春田先生へ小さく頭を下げる。
そんな私に春田先生からはふっとこぼされる笑み
「こんな落ち着きのない姉ちゃんじゃ灯も大変だな」
「失礼な!灯はいつも自慢のお姉ちゃんって言ってくれるもん!」
「はいはい…っと、陸。後ろ」
「?、わっ…」
すると私の背後を通って行く台車に、春田先生は避けさせるように腕を引っ張り体を抱き寄せた。
「…、…」
突然触れた、体温
いつもは白衣に隠れているその体の感触に、全身の熱が一気に上昇する。