冷徹ドクターに甘やかされてます
「お前後ろも気にかけろよ、…?どうした?顔真っ赤にして」
「…だっだっだって先生がいきなり…」
「いきなり?」
「っ〜…いきなり体に触るからー!!!」
「大声で誤解されるような言い方をするな」
真っ赤な顔でその体から離れる私に、彼ははぁと息を吐く。
「つーかこれくらいでいちいち反応してるなよ。ガキ」
「なっ!するもん!するじゃん!」
「大人はしないんだよ」
「春田先生みたいに心の汚れた大人は、の間違いでしょー」
「はいはい。じゃあ心の綺麗なお姉ちゃんは病室戻って子供の相手してろよ。まだ灯時間かかるから」
「バカにする言い方やめてー!」
そしてバカにしたように言っては、スタスタとその場を去って行った。