冷徹ドクターに甘やかされてます



(最初は暇つぶしで作ってた物がこんなに喜ばれるなんて…)

私も決して器用な方ではないけれど、喜ばれるとなれば一所懸命作りたくなる。



「おー、上手く作れるもんだな」



「わっ!」



「あ、はるたせんせー!」



そうしていると不意に背後から顔を覗かせたのは、通りがかったらしい春田先生。

お昼ご飯へ向かう途中なのか、その手には下の売店の袋を持っている



「みてみてー!りくちゃんがつくったの!」



「へー、これは茶色い立派な…ゴキブリ?」



「かぶとむし!」



「でねー、これはねー…」



楽しそうに折り紙を見せる小さな子たちに、春田先生はまじまじと見ては笑う。


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