冷徹ドクターに甘やかされてます



「?でもこれ春田先生のご飯じゃ…」



「俺はもう食った。飯田さんから貰ったけど俺梅苦手なんだよ。だからやる」



「……」



袋を受け取り中を見ると、そこには梅の味のおにぎりがふたつ。



「いいの?」



「あぁ。さっさと食って仕事戻れ」



「はーい…ありがとう」



「……」



遠慮なく受け取る私に、春田先生はいつものようにポンポンと頭を軽く撫でては子供たちの元へ戻って行く。



(苦手だから、って…私は処理係じゃないんだけど)

でも、嬉しい

その優しさだけで、胸がいっぱいになって

空腹すらも満たされてしまう



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