冷徹ドクターに甘やかされてます
「じゃあその頑張りに免じて、パンを一つあげよう」
「いいんですか?」
「どうせあと一時間で廃棄になるやつだしねぇ。朝ごはんにでもしな」
「ありがとうございます!じゃっそろそろ行きます!」
「はいはい気をつけて〜」
そう店長から袋に入ったあんぱんをひとつ遠慮なく受け取ると、私はバタバタとコンビニを出た。
(このまま花屋さん寄って、病院行って…)
週に何日か朝までバイトがある日は、大体こうして慌ただしく病院へと向かう。
それでも花を買うのをかかさないのは、花を持って行くと灯が喜んでくれるから