冷徹ドクターに甘やかされてます
「せんせーもりくちゃんとぎゅー、する?」
「しない」
「えっ!春田先生と私がぎゅー!?嬉しいけど、でも…」
「しないから」
「即答!?」
「迷う理由がないからな」
「そんな冷たいこと言う春田先生には…」
私の冗談にも冷たく返す先生に、私はゴソゴソとポケットからあるものを取り出し、ササッと手早くその白衣につける。
「?…げ」
「じゃーん!陸特製の手作り名札ー!」
それは折り紙で折ったピンク色の名札で、チューリップ型のその真ん中には『はるた』の名前が書いてある。
それをつけられ、その整った顔は案の定嫌そうに眉間にシワを寄せた