冷徹ドクターに甘やかされてます
「お前はまたこういう余計な物を…」
「わー!すごーい!」
「いいなー!せんせーかっこいー!」
「……」
本当はすぐにでも外したいのだろう。
けれど羨ましそうに目を輝かせる子供たちを目の前にさすがの先生もそれは出来なかったらしく、外そうとするその手をぐっとにぎり堪えた
(…子供たちの手前外せない先生が可愛い)
そんな光景に、思わずふふとこぼれる笑み
「りくちゃん!こんどそれぼくのもつくって!」
「わたしのもー!」
「うん、いいよ。じゃあ今度作ってきてあげるね」
「陸ちゃん、バイトの時間は?」
「あっ!まずい!いってきます!」
そして子供たちに手を振っては、私は病室を出て清掃のバイトへと急いだ。