冷徹ドクターに甘やかされてます



灯がお世話になる先生となれば自然と姿勢を正して頭をへこへこと下げてしまう。



「よかったらお仕事の後、少しお茶しませんか?」



「へ?」



「灯くんのことでぜひともお姉さんにお話ししたいことがあるんです」



「?」



灯のことで…?



「あの、夜もバイトがあるので、少しの時間でよければ」



「えぇもちろん。すぐに終わる話です。じゃあ…19時までに駅前のカフェでいいですか?」



「はい、大丈夫ですけど…」



「じゃあそれで。あ…くれぐれも、春田先生には内密で」



「へ?どうして…」



「春田先生に知られると何かと都合が悪いもので」



「…??」



それだけ話しては、彼はじゃあと去って行った。



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