冷徹ドクターに甘やかされてます
ーそう考えるうちにバイトの時間はあっと言う間にすぎ、迎えた夜19時。バイトを終え私服に着替えた私は、駅前のカフェへとやってきた。
ーカラン、
「いらっしゃいませー」
「あ、及川さん。こっちこっち」
「……」
入った店内の壁際の席には既に神原さんがおり、余程前に来たのかカップの中のコーヒーは空になりつつある。
「すみません、お待たせしました」
「いいえ、お疲れ様です。すみません、コーヒーおかわり。及川さんは?」
「私は紅茶で」
「かしこまりました」
去って行く店員さんに、私は彼の向かいに座った。