冷徹ドクターに甘やかされてます
「でも…一千万、なんて…」
「…君のような若い子にこんなこと紹介するのは気は進まないけれど、実は僕は君のような子に仕事を紹介することもしていまして」
「仕事…?」
彼が私に差し出すのは、一枚のカード
そこには『metoropolis』と書かれた店名と電話番号などが書かれたお店の名刺のような紙
「軽いキャバクラみたいなものなんですが…君みたいな事情を抱えた子も多いから、やりやすいと思う」
「キャバクラ…」
「お酒も飲まないしいかがわしいこともない。怖くないよ」
「……」
キャバクラ…なんて、知らない世界。でも、今よりお金が稼げれば灯の手術代が少しでも多く貯められる。