冷徹ドクターに甘やかされてます



ー…



「…ん、…ちゃん、…陸ちゃん?」



「わっ!」



ふと我に返れば目の前には不安げに覗き込む灯の顔。

その顔に、あれから一晩が明けいつものように灯のお見舞いに来たことを思い出す。



「どうしたの?考え事?」



「え!?あ、ううん!何でもない!」



(いけない、いけない…灯の前ではしっかりしないと)



「灯、今日の体調はどう?」



「うん、大丈夫。いつもよりいいかも」



にこ、と微笑む顔に昨夜の神原さんの言葉を思い出しては胸が痛む。



「っ〜…灯ー!」



「わっ!陸ちゃん苦しい!」



その気持ちをぶつけるように灯の体をぎゅー!と抱きしめた



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