駅で出会う君へ
(広瀬くん side)

永瀬が飛び出して行ったかと
思ったら桜田
を連れて戻ってきた。

しかも、永瀬ゎ
桜田を置いて
部屋を出て行きあがった。

な、な、なに話せばいいんだ?

「な、なぁ!///」

「んん?なにぃ…?」

なぜかここに来たときから
泣いている桜田。
何があったのか全くわかんね。

「なんで、ここに来たんだ?…///」

泣いてる桜田の潤んだ瞳と
震えた声が可愛すぎて
頭がおかしくなりそうで
まともに喋れねーっ///

「……えっとねぇ…っ…変な人に手を捕まれて
 叫んだら永瀬くんがっ…助けてくれて…
 それでっ…ぅう…入りなよって……うっ…」

はぁあぁあ~…。
そんなに泣くなよー。

素直奴ならこのあと
『大丈夫だったか?』とか
言うんだろーなー…。

俺も言ってやりてーよ?

「は、?お前みたい何でも
 変な奴に絡まれたりとかするんだな…ははっ」

でも、素直になれねー俺。

「それゎ私も思ったよー?
     可愛くないのにねー」

一生懸命に必死に
笑顔を作っている桜田を見て
抱きしめたいと思った。

強がんなよ…
ホントゎ泣きたいんだろ…?
泣けばいいじゃねーか!
恥ずかしいことじゃねーんだからっ
俺の前で無理すんなよな…。

「ぁ、いや…そーじゃなくて…
   その…お前ゎ可愛いからなっ!///」

よし言った!
言ったぞ俺ぇーっ!

初めて少しでも
素直になれた気がした。

『お世辞?ありがとー(笑)』
って流されたけどなっ…(笑)



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