愛するお方がサンタとなりました
サンタになろうと変わらずに愛して……いいえ、ますます愛します!
(一)
愛するお方と同居して幾月。マンネリ知らずの夫婦生活。
あなたがいれば、毎日が記念日であり、記念日かこつけ、とりあえず混じり合いたいならば、今日も今日とてワタクシの下着は黒レースにしたいのだけど。
「クリスマスカラーたる赤を見たら、あなたは鼻から貧血になってくれるかしら?」
うふふ、とクリスマスケーキをリビングの机に配置する。椅子は一脚、二脚あったけど同居翌日に燃やして、今やワタクシの特等席はあなたの膝上……か、ソファー。
あなたが重いと言うから、体重十キロ落としたのにそれでも乗せてくれず、ワタクシをソファーに追いやるだなんて、あなたは早速ワタクシを召し上がりたいのね!――と、妄想しちゃったものだから、ソファーに横になる。
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