センチメンタル・シュガー
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12月25日、クリスマス
その日は二人の記念日
大切な、大切な
二人の始まりの日
…なのに
「えぇ!?明日仕事が入った!?」
「あー、うん」
それはクリスマス前夜、二人の住む小さなアパートで。
その言葉に夜中にも関わらず声をあげる私に、大和はそっけなく頷いてはネクタイをほどく。
「な、なんで…クリスマスだよ!?記念日だよ!?毎年その日だけは一緒に過ごそうって言ってるじゃん!」
「仕方ないだろ、取引先の都合があるんだから。そもそも毎年休み取れてたこれまでがラッキーだったんだって」
「なっ…」
「それに、澪だって今職場人手足らないって言ってただろ?仕事、出た方がいいんじゃないのか?」
「それは…そう、だけど」
「ってことで今年のクリスマスは特になし。どうしてもやりたいなら夜にケーキ食うだけ。まぁ夜も遅くなるけど」
「っ~…もういい!大和のバカ!!」
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