365回の愛してるを君に










先生との雑用を済ませた私は


りょうくんからもらった紙をひらいた。




"ハルへ
明日の放課後。
学校の前の橋の下で待ち合わせ。
お花見しよう?
りょうより"


整った字で書かれたそれを


私は何度も読み返した。


嬉しくって自然と頬が緩む。


「りょうくん…」


私は顔を上げりょうくんの姿を探す。


返事をしなきゃ!




廊下の窓から外を覗くと


友達とはしゃぐりょうくんを発見!


向こうもこっちに気づき手を振ってくれる。


─と。何を思ったかりょうくんは


手のひらを広げ私にみせ


待って


という動作をする


"そこにいて"


口ぱくだったけどわたしには


しっかり伝わった。









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