365回の愛してるを君に
内側から響くような頭痛に耐えながら
わたしは一階廊下の突き当たりにある
保健室のドアをゆっくりと開けた。
「─失礼します。」
「あら〜?保健室に入るときは
ノックぐらいするものよっ」
無駄に広い保健室の
奥の椅子に座っている保健医
美波 笑華(みなみ えみか)先生は
笑顔で続けた
「2年の青峰さんよね…?どうしたの?」
─その表情は40代とは思えないほどの
抜群の美しさ。
同じ女でも魅力を感じるほど…