君と歩いていく道
その通りだと真崎も思うし、やるからにはちゃんとやりたい。


「でも、光博には・・・。」

「だから馬鹿だって言ってんだ。」


水瀬はコーヒーを一口飲んでから、真崎の目をまっすぐに見つめる。


「言っといた方が、心配しねえもんなんだよ。」


それでも不思議そうな顔をした真崎をにらんで、無理やりにでも納得させて約束する。
こういった約束は破らない人間であることはよく知っているので、一安心だ。

「それから、変な奴にはついて行くな。あと、張り切り過ぎて周りの目を引くのも気をつけろ。分かってんだろ?それぐらいは。」

水瀬の言わんとすることはわかる。
長年の付き合いから、水瀬だって真崎の両親のことを理解しているつもりだったし、何も言ってこないことを少しだけ気にしていた。

「わかってる。ごめんね、いろいろと。」

「ハッ。そんなの、いつものことだろーが。」

軽く真崎の頭を押さえると、水瀬は意地悪く笑った。


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