君と歩いていく道
二人が別れたと言った時、紺野と引き合わせたのも水瀬だ。
最初は単に、テニス漬けで疲れているであろう紺野の慰安をかねてと、彼の趣味に彼女の音楽が合うと思っただけだったが、二人が付き合うようになって良かったとも思っている。
似ていない、接点のない二人だと、周りは言うだろう。
だが水瀬から言わせればとても似ているし、接点も多い。
何事にも必死で、真面目。とても頑固なところがあるかと思えば、たまにぬけている。
本当に見ていて微笑ましい限りだと、水瀬は笑った。
水瀬と紺野は少し打ち合って、チームメイトの許へと戻る。
紺野の話を聞いた水瀬は思うところがあったらしく、弁当を食べてから帰ってしまった。
練習試合ももう終わりに近かったので問題はない。
最後までいられると思った真崎はとてもガッカリしていたが、水瀬は急に仕事があると言い訳をしていったので諦めた。
やがて伊吹と本村を招いて紺野宅で夕食が始まり、そのほかの友人も招いて外でバーベキューをすることになった。
紺野の友人はテニス関係の人間ばかりだが、真崎も面識はあったし、楽しい晩餐になっている。
仕事だと抜けた水瀬も少し遅れて来ていて、彼女はとても喜んだ。
アウトドアが好きな紺野なので、バーベキューセットも家にあり、この時期にはよくバーベキューをやる。今年に入って、もう三度目だ。
毎回片付けの後には防音室で真崎のピアノを聴いて行くのがパターンで、時折気が向くと水瀬がバイオリンで合わせたりもする。
真崎は水瀬と合わせるのが好きだったし、聞いてもらうのも嫌いではないので、このバーベキューを楽しみにしていた。
最初は単に、テニス漬けで疲れているであろう紺野の慰安をかねてと、彼の趣味に彼女の音楽が合うと思っただけだったが、二人が付き合うようになって良かったとも思っている。
似ていない、接点のない二人だと、周りは言うだろう。
だが水瀬から言わせればとても似ているし、接点も多い。
何事にも必死で、真面目。とても頑固なところがあるかと思えば、たまにぬけている。
本当に見ていて微笑ましい限りだと、水瀬は笑った。
水瀬と紺野は少し打ち合って、チームメイトの許へと戻る。
紺野の話を聞いた水瀬は思うところがあったらしく、弁当を食べてから帰ってしまった。
練習試合ももう終わりに近かったので問題はない。
最後までいられると思った真崎はとてもガッカリしていたが、水瀬は急に仕事があると言い訳をしていったので諦めた。
やがて伊吹と本村を招いて紺野宅で夕食が始まり、そのほかの友人も招いて外でバーベキューをすることになった。
紺野の友人はテニス関係の人間ばかりだが、真崎も面識はあったし、楽しい晩餐になっている。
仕事だと抜けた水瀬も少し遅れて来ていて、彼女はとても喜んだ。
アウトドアが好きな紺野なので、バーベキューセットも家にあり、この時期にはよくバーベキューをやる。今年に入って、もう三度目だ。
毎回片付けの後には防音室で真崎のピアノを聴いて行くのがパターンで、時折気が向くと水瀬がバイオリンで合わせたりもする。
真崎は水瀬と合わせるのが好きだったし、聞いてもらうのも嫌いではないので、このバーベキューを楽しみにしていた。